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フェンネル

葉や茎、種実に強い芳香があるため、日本や中国では「香りを回(めぐ)らす」の意で「茴香(ういきょう)」と呼ばれます。ヨーロッパでは古くから薬草として神聖視され、「フェンネルを見ても摘もうとしない者は悪魔だ」という言葉があるほど。日本にも古い時代に中国から伝来し、おもに薬用として利用されてきました。
 フェンネルのもつおもな作用は消化促進、駆風(くふう)(腸管内にたまったガスの排除)、消炎、去痰(きょたん)、ホルモンの分泌促進(ぶんぴつそくしん)と多彩。具体的症状としては、冷えによる胃の痛みや消化不良、腹部膨満(ふくぶぼうまん)、便秘(べんぴ)、かぜ、気管支炎、生理痛の解消に役立つほか、母乳の出を促進したり、口臭の除去、かぜの治療などにも効果があります。
〈ハーブ、スパイス、野菜と利用範囲が広く、魚との相性は抜群〉
○食品としての使い方
 フェンネルは食材としても利用の幅が広く、葉や茎はハーブとして、種子はスパイスとして、ともに主要な存在。また、株の根元が白く肥大するフローレンスフェンネルは、肥大部分を野菜として利用します。
 その甘い香りとかすかなにがみは魚によく合い、魚の香草焼きにはフェンネルの葉が欠かせません。ほかにも、ソースやサラダ、スープによく使われます。
 種子は、カレー粉の主原料の1つ。単独で使う場合、そのままか砕いて、パンやクッキー、ピクルスの風味付けにします。フローレンスフェンネルはセロリに似ているので、生、もしくはゆでたものをサラダにするのが一般的です。

出典 小学館食の医学館について 情報