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ナツメグ

ナツメグはコショウ、シナモン、クローブとならぶ四大香辛料の1つです。スパイスがとれるのはナツメグの木の種子で、その中にある仁(じん)を取りだしたのが、おなじみのスパイス、ナツメグ。
 一方、種子のまわりを包むレース状の皮もスパイスとして使われ、こちらはメースと呼ばれます。
 ナツメグは、食用はもちろん、薬用としても古くから珍重されてきました。とくに東洋でさかんに使われ、インドでは3000年以上前から頭痛薬、媚薬(びやく)として重要な存在。また、漢方では肉豆蒄(にくずく)といい、健胃薬や下痢(げり)止め、母乳の分泌促進(ぶんぴつそくしん)の薬などに、処方されています。
 ナツメグには主として、健胃、駆風(くふう)(腸管内にたまったガスの排除)、止瀉(ししゃ)、解熱、血行促進、催淫(さいいん)、興奮といった作用があります。具体的な症状としては、食欲不振、胃腸炎、腹部膨満、腹痛、下痢、吐(は)き気(け)、頭痛などに効果を発揮します。
○外用としての使い方
 インドでは粉末を糊(のり)状に練ったものが、湿疹(しっしん)や疥癬(かいせん)の外用薬に使われています。
 ただし、ナツメグは大量に摂取すると、強力な幻覚作用や興奮作用を示し、逆に有毒となるので要注意。そのため、1日の摂取量は3g以下にとどめ、精油を飲用するときは、かならず専門家の指示にしたがってください。もちろん、通常、料理に使う程度の量であれば、まったく問題はありません。
〈挽き肉料理やクッキー、ドーナツと相性バツグン〉
○食品としての使い方
 ナツメグの持ち味は、甘くエキゾチックな香りと、まろやかなほろにがさです。メースも同様の風味をもっていますが、こちらはよりソフトで繊細なのが特徴。
 その風味は挽き肉料理と相性がよく、ハンバーグやミートローフなどに欠かせないほか、クッキーやドーナツにも、好んで用いられます。
 また、キャベツを加熱したときにでる特有の臭みは、ナツメグやメースを加えると見事に消えます。
 なお、粉末品は香りが飛びやすいので、できれば料理のたびに種子をすりおろして使いましょう。

出典 小学館食の医学館について 情報