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菜飯 - なめし

青菜を刻み、ご飯に炊き込んだもの。ダイコン、カブ、キョウナなどの青葉だけを用いるものと、数種の青菜を混ぜて入れるものがある。『本朝食鑑』(1695)には「その味甘美にして香よく気をおだやかにし胸を寛(くつろ)げ食気を停滞せしめず」とある。各地に名物菜飯があり、これは田楽(でんがく)とともに供することが多い。滋賀県目川(めがわ)(栗東(りっとう)市)の菜飯田楽は江戸後期からの名物で、蜀山人(しょくさんじん)は『改元紀行』のなかに菜飯を試みたことを記している。愛知県豊橋(とよはし)市の菜飯は著名である。

[多田鉄之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例