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水戸納豆 - みとなっとう
関東地方、茨城県の地域ブランド。水戸を代表する発酵食品。水戸が小粒大豆の産地であったため、水戸での納豆づくりが盛んになった。1889(明治22)年、水戸鉄道(現・JR水戸線)の水戸―小山間が開業すると、駅前で藁苞納豆が売り出され、評判となった。その後、1936(昭和11)年には鉄道共済会と契約、駅の...
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御手洗団子 - みたらしだんご
和菓子の一種。米粉で作っただんごを数個竹串に刺し、砂糖じょうゆのたれをからめたもの。◇京都・下鴨神社のみたらし祭で、氏子が五体に見立てて5つずつ串に刺しただんごを供物とし、持ち帰って食べ厄除けとしたものが、境内の茶店などで売られるようになったとされる。また、後醍醐(ごだいご)天皇(1288~133...
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味噌煮込み饂飩 - みそにこみうどん
愛知の郷土料理で、土鍋に豆みそ仕立てのつゆをはり、うどんと具を入れて煮たもの。具には鶏肉・卵・ねぎ・しいたけ・かまぼこなどを用いる。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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味噌カツ - みそカツ
愛知県名古屋市の郷土料理で、豆みそに砂糖・だし汁などを加えて調味したたれをかけたとんカツ。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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みず叩き - みずたたき
秋田・岩手の郷土料理で、うわばみそうの茎をゆで、すりこぎなどでたたいてから、包丁で粘りがでるまで細かくたたき、しょうゆやみそなどで味付けしたもの。薬味にしょうが・にんにく・さんしょうの葉などを加えることもある。「みず」はうわばみそうのこと。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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水炊き - みずたき
鍋(なべ)料理の一種。鍋に水を張り、昆布などのだしを入れて加熱し、沸騰したところへ動物性の材料を加えてさっと煮、ぽん酢しょうゆなどのたれで食べるものをいう。材料としては、鶏肉、牛肉や豚肉の薄切り、魚などのほか、一般には野菜、キノコ、豆腐なども用いられる。煮汁に味をつけないで、昆布など単純なだしだけの...
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万年鮨 - まんねんずし
長野県王滝村の郷土料理でなれずしの一種。いわななどの川魚の内臓を取り1ヵ月ほど塩で下漬けしたあと、塩を抜いて魚の腹にかために炊いた飯を詰め、樽の中に並べて重しをして本漬けしたもの。正月料理として作られてきた料理。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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丸子の薯蕷汁 - まりこのとろろじる
静岡県静岡市の東海道丸子(まりこ)宿(毬子宿とも。現駿河区丸子)の名物として知られた料理で、じねんじょをすりおろし、調味しただし汁やみそ汁ですりのばしたもの。麦飯にかけて食べる。芭蕉(ばしょう)の「梅若菜鞠子の宿のとろろ汁」の句に詠(よ)まれ、江戸時代から知られる。 出典 講談社日本の郷土料理がわ...
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まめぶ汁 - まめぶじる
クルミと黒砂糖入りの団子を、野菜類や豆腐、油揚げなどの具材が入った汁で煮込んだ料理。岩手県の久慈市や九戸郡で食される郷土料理で、2011年、12年と2年連続で、町おこしイベント「B-1グランプリ」に久慈まめぶ汁が出店を達成。13年放送のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で紹介され、人気となった。 (...
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ままかり鮨 - ままかりずし
岡山の郷土料理で、酢漬けにしたままかりをのせたにぎりずし。ままかりとは、ニシン科の小魚さっぱの岡山における呼称で、まま(飯)を借りるほどうまい魚という意味。祭りの際などに作られてきた。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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祭り鮨 - まつりずし
岡山ずし。◇JR山陽本線岡山駅名物の駅弁に「桃太郎の祭ずし」もある。⇒岡山鮨 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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松前漬け - まつまえづけ
漬物の一種。昆布とするめを細切りにし、数の子やにんじんなどと一緒にしょうゆ・みりんなどで漬け込んだもの。◇北海道・松前地方が昆布の名産地であることから、昆布を用いた料理を「松前~」ということがある。 出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報 ...
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鱒鮨 - ますずし
富山の郷土料理で押しずしの一種。曲げ物の器の底に笹を敷き、すし飯を詰めてその上に酢締めにしたますの薄いそぎ身をのせ、笹を折りまげて包み、重しをする。◇JR北陸本線富山駅ほかで駅弁として販売され、広く知られるようになった。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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孫茶 - まごちゃ
静岡・千葉の郷土料理で、あじ・かつお・まぐろなどの魚を刺身にするかたたいて、しょうがじょうゆに漬け、これを飯の上にのせ、せん茶をかけて食べるもの。だし汁や熱湯をかけることもある。◇「まご茶づけ」ともいう。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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まあみなちゃんぷるう
沖縄の郷土料理で、もやしを使った炒め物。ちぎった豆腐を炒め、もやし・削り節を加え、塩・しょうゆで調味する。◇「まあみな」はもやし、「ちゃんぷるう」は炒めるの意。「マーミナチャンプルー」とカタカナで書くことが多い。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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ぼろぼろじゅうしい
沖縄の郷土料理で雑炊のこと。よもぎ(「ふうちばあ」と呼ばれる)を用いたものがよく作られる。◇「やふぁらじゅうしい」ともいう。「ボロボロジューシー」とカタカナで書くことが多い。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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鯔雑炊 - ぼらぞうすい
愛知・三重の郷土料理で、ぼらを入れて炊いた飯。ぼらを煮て骨をぬいた身を炊き込んだものと、米の上に生のぼらをのせて炊いたあとに、身をほぐして混ぜるものがある。集落の寄り合いの席などで作られてきた行事食。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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棒鱈煮 - ぼうだらに
棒だらを、水をかえながら数日かけてもどし、しょうゆ・砂糖などで調味してじっくり煮込んだもの。山形、新潟、福島、京都などの郷土料理として知られる。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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ぼうぜの姿鮨 - ぼうぜのすがたずし
徳島の郷土料理で押しずしの一種。頭をつけたまま背開きにして酢で締めたいぼ鯛にすだちのしぼり汁を加えたすし飯を詰め、すだちの輪切りをのせ、軽く重しをする。秋祭りに作り、供されてきた。◇「ぼうぜ」はいぼ鯛のこと。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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棒鮨 - ぼうずし
魚のそのままの形を生かした棒状の姿ずし。酢で締めたりたれ焼きにしたりした魚をすし飯にのせ、ふきんや巻きすで巻いたもの、細長い型を用いて押しずしにしたものなどがある。蒲焼きにしたうなぎやはも、白焼きにして煮たあなご、酢で締めたさばやさんまを用いたものなどが代表的。京都の名物料理にさばやはものものがあ...
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朴葉味噌 - ほおばみそ
岐阜県飛騨高山地方の郷土料理で、みそに刻みねぎや山菜などを混ぜ、朴(ほお)の葉の上にのせて焼いたもの。焼きながら飯にのせて食べることが多い。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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朴葉巻き - ほおばまき
長野県木曽地方の郷土菓子で、米粉に砂糖を加えて練った皮で小豆あんを包み、朴(ほお)の葉でくるんでいぐさでゆわえて蒸したもの。月遅れの端午の節句の祝いに作られてきた。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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朴葉鮨 - ほおばずし
岐阜県東濃地方の郷土料理で、朴(ほお)の葉にすし飯をのせ、その上に酢締めにしたます、しいたけの煮しめ、紅しょうがなどの具をのせて包んだもの。半日ほど寝かせる。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...
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餺飥 - ほうとう
〘名〙 (「はくたく」の変化したもの。「ぼうとう」とも) なまの手打うどんを味噌汁で煮込んだもの。具にはカボチャ、ナスなどを用いる。古くは、小麦粉を水で練って延ばし、適当な形に切ったりちぎったりした、現在のうどんのようなものをいう。鮑腸(ほうちょう)。※能因本枕(10C終)三一九「『しばし、ほうちは...
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鮑腸 - ほうちょう
大分の郷土料理で、小麦粉に塩を加えて練った生地をちぎってだんご状にし、さらに細長く手でのばしたもの。1本の長さが2m以上ある。これをゆでて、つけづゆにつけて食べる。◇細長い形状をあわびの腸に見立てたことから。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報 ...