高血圧による失神の応急処置

高齢者は体内の高血圧の症状に注意する必要があります。日常生活における不適切な食生活により、高血圧の発症率はますます若年化しています。高血圧の症状は中年層にも現れ、高血圧は人体に他の多くの合併症を引き起こす可能性があります。重度の高血圧患者の中には日常生活で失神しやすい人もいますが、高血圧患者が失神した場合の応急処置にはどのようなものがあるのでしょうか。

高血圧による失神の応急処置

1. 狭心症の応急処置

高血圧患者は、感情の起伏、疲労、過食などにより狭心症に悩まされることが多い。症状には胸部の発作的な痛みや圧迫感があり、首や左上肢に広がることもある。重症の場合、顔色が青白くなり、冷や汗が出るなどの症状が現れる。この時、家族は患者を安静にさせ、ニトログリセリンの錠剤を舌の下に置いて酸素を吸入させると、症状は徐々に緩和されます。それでも症状が緩和しない場合は、病状の進行を遅らせることを防ぐために、すぐに車を準備して患者を病院に送り、緊急治療を行う必要があります。

2. 高血圧危機時の応急処置

血圧が急激に上昇すると、ひどい頭痛が起こり、吐き気、嘔吐、胸の圧迫感、視覚障害、混乱などの神経症状が伴います。この時点で、患者はベッドで休息し、複合降圧剤などの降圧措置を直ちに講じるべきであり、利尿剤を服用して血圧を一定のレベルまで下げるように努めることもできます。意識が朦朧とする患者には酸素を投与し、症状が改善しない場合は速やかに近くの病院に搬送して緊急治療を受けさせる必要があります。

3. 急性心筋梗塞の応急処置

心筋梗塞の患者が失神したり、昏睡状態に陥ったり、心臓が止まったりした場合、家族は慌てずに、患者を仰向けに寝かせ、拳で胸を強くたたき、人工呼吸や心臓マッサージを行い、同時に救急車を呼ぶ必要があります。このような救命の成功率は半分以上であり、このような貴重な時間を一秒一秒逃さずにつかまなければなりません。なぜなら、心臓が止まってから6分後には脳が酸素不足で不可逆的な死に至り、患者は蘇生した後も植物人間になってしまうからです。

短期間の治療で軽快する可能性のある各種機能性失神のほか、心血管疾患や脳血管疾患による重篤な疾患も無視できないため、高齢者の普段の病歴や発症前後のその他の症状に基づいて予備的な判断を下し、適時に適切な在宅治療措置を講じる必要があります。

血圧が急激に上昇したときの対処法

高血圧の人は、感情的な興奮や過度の疲労などにより、血圧が急上昇し、めまいや頭痛などの不快感を感じることがあります。重症の場合は、脳血管の破裂や出血を引き起こし、脳卒中や片麻痺などの深刻な結果につながることもあります。したがって、血圧が上昇した場合、誰もが予期せぬ事態を避けるために、直ちに血圧を下げるための緊急措置を講じなければなりません。

血圧が急激に上昇した場合、三陰交や玄中のツボを刺激してもあまり効果がありません。実は、伝統的な中国医学の外用療法の中で、最も便利で迅速な方法が一つあります。それは両耳の先端の瀉血です。

耳の先は人体の気血が比較的弱い部分であり、気血が滞りやすい部分でもあります。耳の先が滞りなく流れるようにすれば、急激に上昇する血圧による頭部への圧力を軽減することができます。

高血圧の友人の場合は、鍼治療用の三刃針や病院で使う使い捨ての採血針を自宅に用意しておくと良いでしょう。針は事前に消毒しておくのを忘れないでください。緊急の場合で、消毒液や上記の針がない場合は、縫い針を火で燃やすだけでも構いません。

耳先から血を抜いた後は、血圧が急激に低下します。このとき、三陰交や玄中のツボを押すと、応急処置の効果を高めることができます。